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JapaneseWay~世界への導くために~

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JapaneseWay~世界へ導くために~

JapaneseWay~世界へ導くために~

2022/05/31

数年前に書き残したいと思い綴った資料を改めて読み返しました。

古い情報ではありますが、結局根本は同じだと思います。

参考になればという気持ちで掲載したいと思います。

 

まずは、錦織選手のUSopen決勝戦を観戦した時の私なりの感想から始まっています。

それでは・・・

 

2014年USオープン 
祝準V 錦織選手 勝手に記念レポート

2008年USオープン会場の選手ラウンジで錦織選手とあいさつを交わして6年。まさかこんな日が来ると思いもせず、写真の一枚も撮っておけばよかったと悔いる今日。錦織選手は厳しい組み合わせの中、史上初の準優勝の結果を残した。対戦相手は、快進撃の快挙となったチリッチ選手。クロアチアでもUSオープン史上初の選手として盛り上がったことは言うまでもないだろう。

 今回の決勝戦は、あまりにもチリッチ選手のテニスが完璧であったと思います。サーブはもちろん速さに加え精度の高さ、セカンドサーブでは錦織選手の苦手なバックの高い打点への配球。そして、ストロークに関してもラリーにならない展開の速さと攻撃力。錦織選手の多少の不調があったにせよ、とことんチリッチ選手の独壇場になった決勝戦は敵ながらあっぱれの理想なテニス。

 実は以前、伊藤竜馬を育成強化するにあたり、今回のチリッチ選手のような3本以内で相手を崩すテニスを目指していました。当時は、色々賛否両論を言われる中、信じて貫いて指導していたことを思い出しました。

 そんなことはどうでもよくて、たくさんの方々の評論はありますが、今回決勝戦の私の勝手な評論は、


実力の錦織選手とゾーンのチリッチ選手

 

の戦いであったと感じました。


 錦織選手は、以前にもフェデラーやジョコビッチに勝利しナダルにも善戦しました。さらにマイケル・チャン氏がコーチに就き戦える実力を養いました。今回、USオープンの準優勝はまぎれもなく運でもなく実力によるものでしょう。裏を返せば決勝で自分を発揮出来なかったことも実力であるということです。課題があるとすれば経験によるもので、今後の錦織選手の活躍に期待出来ることは間違いありません。ただ、あの場の独特の雰囲気や緊張感を創ることは簡単でなく、結局あの場に行くしかありません。これもまたハードルの高い課題になりますが錦織選手の実力をもってすれば実現可能なことだと思います。もちろん技術的にはサーブの強化が必須でしょう。

 

 対するチリッチ選手は、これまでの戦績を考えると特殊な感覚であるゾーン(リラックスしているのだけど、ものすごく集中し、試合が自分の思うように進み、負ける気がせず、体と心が完全に一体化していて、自然に体が動いているような感じとなり、体の調子も良く、気持ちもワクワクしている。なにもかもうまくいって最高の気分)に入ったとしか考えられません。
サーブの確立にしてもストロークの精度にしても、手におえない素晴らしく強いテニスであったことは誰もが思ったでしょう。細かい所々のポイントを語ってもゾーン状態の選手に対抗することは簡単なことではありません。その場しのぎでゲームを取得したとしても、またゾーン状態で追い打ちをかけられます。何をしてよいのかわからないまま来る球を打ち返しているだけのようになり、モチベーションも低下し、なすがままで自分のテニスが出来ず、試合が終わってしまいます。フェデラーにしても錦織選手にしてもそんな感じだったのではないでしょうか。

 

では、まったく勝機はなかったのか?


私は野次馬であり、結果を見てからの評論ですから何とでも言えますが、あえて言わせてもらえるなら、


・対戦成績5勝2敗を見ずにフェデラーに圧勝したチリッチと戦うべきだった。
・そんなチリッチ選手への対策が出来ていたのか?
・なぜチリッチ選手はゾーン状態で、錦織選手はそうでなかったのか?


もしこのことが当てはまるなら、どのように克服すればよいのかを今後真剣に考えてみたいと思います。

そして、それを今後のジュニア育成強化するにあたりノウハウの一部として活用したいと思います。
 手始めとして、中長期シートによるジュニア達からのフィードバックや心理的競技能力の向上について観測したいと思います。

そして、意図的にゾーン状態になれるような指導を行いたいと思います。


 ありえませんが、もし私が錦織コーチの立場であるなら、最新のバイオフィードバックメンタルトレーニングについて取り組むことを提案致します。すでに、取り組んでいるかもしれませんが!

私は、2014年USオープン 錦織選手の史上初の快挙準Vとなった決勝戦の試合を観戦し上記のような評論となりました!

 

次回は、錦織選手の2008年の試合について掲載していきたいと思います。

 

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