株式会社ワールドアスリートクリエーションカンパニー

育成強化史②

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育成強化史②

育成強化史②

2022/06/11

皆さん、Waccです。

ご機嫌いかがでしょうか!Waccは毎日元気にゲストの皆様をお迎えしてテニスライフを楽しんで頂いています。

 

続き・・・

 

退職後、有り難い事に23の団体からお声かけをいただいたのだが、その中でも指導の道に携われるということで長尾谷高等学校男子テニス部の監督に就任した。それは、男子テニス部の創部から関わり、自分色の指導が出来るという事に加え、大学のような履修・単位制で個が持つ可能性を発揮できる時間が豊富にあり、わざわざ海外に行かなくても時間については同等の土俵で育成が出来るという事が決め手となった。長尾高校は通信制である。目標を達成するための有意義な時間設定が可能で、海外ではメジャーな教育スタイルに一番近い環境を設定する事が出来た。さぁ、環境さえ整えば日本人こそ世界で勝てる!という思いだったのだが、今では当たり前の通信制高校も、当時は教員でさえ高等学校としての認識が薄く、まるで塾のような理解だった。ある全国大会からは通信制高校は出場する資格がないなどと通達を受け、そんなはずはないと弁護士を通して資格を勝ち取った事があった程、周囲に認めてもらうための苦労は多々あった。だが、世界で活躍する選手を育成できるチャンスでもあり、私がそんな事に挫けるはずもなく、その後も選手の確保に努めた。初年度の入学予定選手が2名だったのだが、インターハイや全国選抜に出場するために選手数を確保する必要があった。その2名の中に当時中学3年生の伊藤竜馬がいた。その伊藤選手を看板選手に各地で開催される全国大会に出向き、選手確保のための勧誘を行った。その活動において困難を強いられたのは、通信制・単位制である事や、まだ実績が無かった事である。しかし、屈する事無く提案書を作成し、何度も周知活動を続けた結果、私達の方針や考え方に理解と賛同を頂き、大阪府から2名、北海道から1名、三重県から伊藤選手を含めた2名の計5名が入学を決意し、満を持して指導がスタートしたのだ。

 自身が選手時代のテニスに関しては、自分なりの哲学を持って取り組み、マイペースで打ち込めたが、監督としてテニス指導に当たるのはまだまだ未熟。いったい何が出来るのか?自問自答した結果、まずは私自身が掲げる理論に理解を得て、今後の活動内容や方針を具体化し、選手からの信頼を得られるよう努力した。これが「TENNIS MAN THEORY」の始まりである。

 

 教える側と教わる側の境界をはっきりさせること、さらに双方の役割を互いに認識する事。私が選手を預かる時の確認事項は「やる気があるのか?」「テニスが好きか?」という点。上手いか下手か、能力があるか否かは問題ではない。能力があるかどうかはやってみないと分からないし、不得手を得手にする事が我々指導者の役割だと考えている。教える側の情熱と、教わる側の素直に学ぼうとする真摯な姿勢が一つになってこそ目標達成の力が生まれるという事。そして指導者は、テニスを通じて彼らの生き方をも提案する事が求められ、ただラケットを振れるだけの強者を育ててしまう事は絶対にしてはならないと強く思っている。

 最近よく見られ気になるのが、選手がコーチに「タメ語」で話している光景だ。これは目上の者への尊敬が薄れ、オンオフの無いルーズな友達感覚を築き、甘えを生み、本当に伝えなければならない大切な事に対して説得力が薄れてしまうと思っている。親しき仲にも礼儀ありという事を身をもって教えてあげなければならないと強く思う。テニス指導を通して、人としての社会性を育み、和敬の精神でそれぞれの役割について努力する事を伝えていくと決意した。

 

 私が考える指導は、柔道や剣道、空手道と同じ

「テニス道」である。

 

続く・・・

 

 

Waccは、大阪府、大阪市、松原市、八尾市、東大阪市、羽曳野市、藤井寺市、富田林市、河内長野市、堺市、狭山市などの方々を対象に運営するテニスクラブです。一般ゲストレッスン・ジュニアレッスンの体験レッスンを毎日実施しています。Waccの思いが詰まったテニスレッスンをご体験ください。

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